どうもりのです。
ニュースを見ていたら、
後味の悪い映画の第三位に「冷たい熱帯魚」がランクインしてました。
冷たい熱帯魚の総評
私も納得のランクインだと思います。
と言うか、流石にこの映画は慣れてる人しか見れないし、
なおかつ結構テンポが遅いので眠くなってしまうんですよね…。
一番の要素はグロ要素なんですけど、
いくら作り物とわかっていてもなかなかにグロい。
と言うのも、人間の解体シーンが出てきたり、
暴行・血しぶきはもう当たり前な感じです。
この後の各種説明も文字ではありますが、
グロくなる可能性があるので、
そういう表現が苦手な方は、即刻バックしてください!
この冷たい熱帯魚は、日本で起こったとある実際の事件をモデルに作られています。
その事件というのが「埼玉愛犬家連続殺人事件」です。
<モデルとなった埼玉愛犬家連続殺人事件とは>
埼玉愛犬家連続殺人事件は、
有名なブリーダーの夫婦が引き起こした殺人事件で、
「遺体なき殺人事件」と言われています。
と言うのも、冷たい熱帯魚の中でも出てくる手法なのですが、
人間を解体して、肉はミンチにして海へ放流し、
骨は砕いて山へ撒いたというのです。
その犯人の名言とも言われているのが「ボディを透明にする」なんですよね・・・。
この事件の発覚は、数々の行方不明事件と
従業員として働いていた男性の密告によってなのです。
従業員の男性は、自分も死体の処理を手伝わされていて、
その証言と状況証拠で立件されました。
後に物的証拠と成る貴金属などが見つかります。
この事件の主犯であった夫婦には死刑宣告が言い渡されました。
この事件があまり知られていないのは、
阪神淡路大震災の報道と被ってしまったからです。
多分、それがなければ記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。
<冷たい熱帯魚>
冷たい熱帯魚では、
埼玉愛犬家連続殺人事件の流れを踏まえたうえで、
従業員として殺人の手伝いをさせられる男性がだんだんと狂っていきます。
ネタバレすると、最終的には夫婦を殺害してしまいます。
その後、娘によって自身も命を落としてしまうというストーリーです。
文章にすると3行なんですけども、
この間にはだんだんと狂っていく男の心情や、
家族に対するDVなどがあります。
彼女と一緒に見たんですけど、
怖いのが苦手な彼女はストーリー中盤で泣き出して、
そこから見るのを一旦やめてしまうくらいのやつです。
内容としては、まんま埼玉愛犬家連続殺人事件を描いています。
違いとしては、
従業員男性が告発しないことと、
犬から熱帯魚になっているところ。
グロさとしては、これでも抑えている方なんだろうなとは思いますけど、
実際の事件の再現というよりも
スプラッターとしての面のほうが大きいでしょと思えてしまいました。
<絶対にオススメできない>
凶悪事件なんかに興味のある私みたいな人であれば、
まぁ見てみてもいいんじゃないかなとは思うんですけど、
何しろ時間の流れがすごく長いです…。
しかも、「ん?」となる部分もあったりするので、
一回で理解するというのは難しいでしょうね。
私も、もともと埼玉愛犬家連続殺人事件のことを
知っていたからこそ見ようと思った作品ですから、
苦手という人は絶対に見ないほうがいいです。
スプラッターに慣れている私ですら、
これは気持ち悪いわと思ったくらいですから…。
園子温監督はなんて言う映画を作るんだ!
とスプラッターの酷さと
実際の事件の周到さに言いようのない気持ちになりました。
後味の悪い映画第三位は納得の順位です。
実際に解決しているわけではないですからね!
結局、誰も幸せにならずに終わってしまう。
なんとも後味が悪いなぁと感じましたね…。
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