ヨハン・ライヒハートはドイツの処刑執行人であり、自ら手を下したことを考えると
一番多い人数を殺した人物だと言えるでしょう。
彼の手によって処刑を執行された人数は3,165人
これは死刑執行人としても人類史上一番多い人数です。
ナチス党員であったにも関わらず、ナチス党員を処刑した人物でもあります。
生涯
ヨハン・ライヒハートの家系というのはもともと処刑人の家系であり
ドイツとなる前のバイエルン王国時代から処刑を執行していました。
ドイツとなって、ナチスがドイツを統一すると
ナチス党員となって執行人を続けます。
ドイツが戦争で敗れ、ナチス党員が逮捕されると
彼も例にもれず逮捕されますが、裁判の結果「死刑執行人としての義務を遂行したものである」として無罪になりました。
そして、この時死刑を言い渡されたナチス党員を執行するために再雇用されました。
1949年にドイツから死刑が廃止されると、彼は孤独な人生を歩むことになります。
1950年には息子が自殺。
1972年に死亡します。
伝統を重んじる厳格家
ライヒハートの死刑執行依頼は莫大な人数に登ります。
しかし、ライヒハートは死刑手順を簡略化することなく非常に厳しく守りました。
ドイツの伝統的な死刑執行人の服装をし、苦痛を与えないように速やかに首を落としたと言います。
また1963年に死刑再開の件で政治家に呼び出され
もっと素早く残酷でない方法で死刑を執行するにはどうしたらいいかと聞かれ
その方法にはギロチンを使うのが一番いいと言ったとされます。
まとめ
シャルル=アンリ・サンソンと違い彼には執行人という職業しかありませんでした。
死刑が廃止されてからは、彼は相当に孤独な人生を歩いたといいます。
やはりどの国でも執行人に対する目というのは変わらないのでしょうね…。
私は素晴らしいことだと思うんですよ。
罪には罰です。
死刑という罪をかぶるのは国であって、執行人がかぶるものではありません。
逆に死刑が執行されずに危険人物がまた同じことをしたら?
そう考えると、執行人という職業は本当に意味のある職業だと尊敬できます。
コメント
〉ドイツ帝国となって、ナチスがドイツを統一すると
歴史を誤解されているか、わかりにくい表現です。
コメントありがとうございます。
だいぶ放置していましたので、遅れて申し訳ございません。
そうですね…。
修正しておきます。