感性は理性と経験に縛られている

検索ワードに「感性は何に縛られている」と言うのがあったので、これは良いテーマだと思ってキーボードを叩きます。

私は感性は、理性と経験に縛られていると思うのです。

理性と経験によって、人は常識というものを覚えます。
そして、一度常識をつくってしまうと、それらを破壊するものを受け入れるのに時間がかかるものです。

常識的に考えて

私なんかはガールズバーで女性店員をやって居たわけですが、性別・思考・趣向は男のままです。

ただ私がなぜガールズバーで働けて居たかと言えば、常識的に考えてガールズバーには女性しか居ないという事が大きかったと言えるのです。

もしあなたが、街中でスカートを履いた人を見たとして、貴方はその人が男かもしれないと思ったことはないでしょう。
レディースを着ているから女性なんだとそこで思考が止まってしまうからです。

犯罪を犯すことを貴方はどう思いますか？
絶対にやってはならないと思っているでしょう。
では何が犯罪なのかを教えてください。
貴方にとって罪とはどう言うものでしょうか？

みんなが悪いと言うから悪いと言うのであれば、それはただの集団心理です。

自分の中の犯罪の振れ幅をもう一度思い返して見ましょう。

万引きにしても、殺人にしても
何故？と思うようにすること。

どうして、どうやって、どのように
全てを加味して考えると、それはそんなに悪いことかとも思えますし、救い難い悪だなと思うことも出来ます。

多くの人は自分の考えが間違っていると思わないでしょう。
だから自分が感じた事が絶対的に誰もが感じている事だと思ってしまいます。

ただ、感性というのは人によって違うものです。

私は私であって、あなたは私じゃない。
だからあなたと私の中で考え方が違うのは当たり前なのです。

それを意識しているだけで、感性は変わってきます。

そう言う感じ方もあるんだなと納得しなくても良いけど理解しましょう。

多くの作品に繰り返し触れる

感性を鍛えるためには多くの作品に触れること。
これは間違いではありません。

でも多くの人が先ほど言った理性と経験に縛られている状態でそれをするのです。
無意味です。

ではどうすれば良いかと言えば、繰り返し同じ作品に触れるのです。

セリフや行動を覚えるレベルまで見直します。
そうすると、最初はキャラクターに同調していたものが、役者の方に向いてきます。

だからこう言うセリフや行動をとったんだと分かるようになってきます。

感性を鍛えると言うか、鋭いものにしていくのは、今までの自分の常識を壊していかなければなりません。

理性と経験によって作られたものを破壊するのはとても怖いし難しいです。

とにかく新しいものに触れる。
経験したことのないことに挑戦する。
なんで、どうやって、どのようにと考える。

感性を磨いていくためには、そう言うことが必要だと、私は思いますよ。