役者を目指しているものとして、演技が上達することは常々課題だったりする。
でも簡単にうまくなる方法というのは誰も教えてくれないからこそ、自分でその方法を模索していくしかない。
だからこそ、このブログではそのヒントとなる事を公開していきたいと思う。
小説を読んでいるか?
演技が上達するにはそれなりに教養が必要だ。
その教養を得るためには、本を読むことが一番手っ取り早い。
本には、作者の様々な知識が盛り込まれている。
どんな本でも、無駄になるということはないので、時間があれば本を読むこと。
中でも小説は想像力を鍛え、感情を豊かにしてくれる。
運が良ければ、その読み込んだ小説がドラマ化されたり映画化されたり舞台化されたり
展開されていくことだってあるかもしれない。
もしも小説を読んだことがないと言う人は、絶対に小説を読むべきだ。
難しい小説は避けたい
有名人が書いた小説というのは、メディアライズ(ドラマ化やアニメ化)される可能性が高いので
読んで損ということはないのだけれど、時に表現が難しいと言うものもある。
そういった小説の意味を考えながら読むと、逆に意味を考えてしまって物語が頭に入ってこない。
そう言う小説は、そんな事があるんだ程度で考えておいて、興味があれば調べればいい。
どんな物が難しいかというと、古典や時代物だ。
個人的には古典や時代物はとても好きなのだが、時々意味の分からない言葉が出てくる。
もちろん、そのときはあまり気にせずに読んであとから意味を調べる。
あとは専門用語が並ぶものも避けるべきだ。
私は好きだが、森博嗣氏のシリーズは結構専門用語があるし
私の彼女が勧めてくる天久鷹央の推理カルテも医療用語が多く使われている。
これらの専門用語は分かる人にしかわからないので、やっぱり意味を調べる必要があるだろう…。
おすすめは児童書
私がオススメしたいのは児童書のたぐいだ。
児童書は小学生向けに作られているから、言葉も分かりやすく書かれているし
なおかつ想像力を掻き立てる物が多い。
シャーロック・ホームズなんかも私としては是非とも読んでもらいたい。
図書館の児童書コーナーにあるシャーロック・ホームズはとても読みやすい。
私が小学生の頃にハマっていたのは、地獄堂霊界通信という本で
あれも読んでいてその世界に没頭した。
児童書コーナーにある小説は、大人でもハマるものが多いので、時間配分に注意したいくらいだ…。
あれらは本当に、本に没頭してしまう。
小説の世界を妄想する
一時期流行った夢小説というものがあるが、あれはとても理にかなっている。
と言うのも、物語の殆どが想像で出来上がっているからだ。
想像で世界を描くというのは、なかなかに難しい。
キャラクターのバックボーンや世界設定をしっかりと把握していないと出来ない芸当だ。
だからこそ、演技をする人は夢小説を書いている人を尊敬してもいいんじゃないかと思う。
想像力で負けてしまっているかもしれない。
想像力というのは妄想力と言い換えることが出来る。
妄想することは誰にでもできるが、世界を狭めてしまっては居ないだろうか。
その世界を広げるためにも、さまざま小説を読んで見聞を広げるべきなのだ。
妄想の世界で旅をする
小説家なんかの作家さんがよく使う言い回しだが
最近、これは言い回しじゃなくて事実なんじゃないかと思う時がある。
デジャブや正夢と言った経験があるかもしれないが
あれに似たようなことが作家さんの頭のなかでは何回も起こっている。
だから突拍子もない考えが生まれてくるんじゃないかと思うのだ。
もちろん、妄想の旅というのは難しいことではあるが
読んだ小説の中に自分を投影してキャラクターと会話してみたり
自分がそのキャラクターになりきって世界を旅してみたりと、小説を読むことによって出来ることの幅は広がる。
登場させるのは自分でなくてもいい。
自分の好きなキャラクターであったり、実在の人物がその場に居たらと想像してみると少しおもしろい。
演技は想像力が高くなればうまくなる
演技というのは、一人芝居でなければ必ず相手役が居る。
ということは相手役と会話をしなければならないのだが、演出家に言わせれば下手な人はこの会話が出来ていない。
だからこそ、何パターンか相手との会話を想像しておくと、ピッタリと当てはまるなんて事がある。
実体験として、私がまだ専門学生だった頃に「曽根崎心中」をやったのだが
読み込んで居たおかげもあって、満足のいく徳兵衛とお初が出来た。
別に当てはまらなかったからどうということはない。
人と会話をするというのは一つの楽しみになるのだから、当たらなくても会話を続ければいい。
そういった会話の流れも小説には書かれていることが多いから、その点も意識して小説を読んで欲しい。
まとめ
最近は活字を読む人が少なくなってきているのだが、本当にもったいないことだと思う。
本と言うのは作者の知識の一端であるのだから、それを読むことでその知識を丸々奪ってしまえる。
自分のものにすることが出来るのだ。
読む時間を惜しんではいけないし、ないがしろにしてはいけない。
小説を読むときは時間をきにせずにじっくりと読み込んで欲しい。
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