ブラック企業とホワイト企業の違いはなんなのか?
それは会社に求める働く人たちの姿勢ではないだろうか。
私がこれを書こうと思ったのも、とあるツイートを見たのが理由だ。
ツイートは「ブラック企業がなくならない原因は悪い方を強要し良い方を叩く人達が一定数いる事だと思う」と画像付きで投稿された。
件のツイートはホワイト企業で働いた時の体験をまとめたもの。
・出勤してから勤務の準備ができる
・座って作業ができる
・台風が来そうだからって早めに帰れる
・上下関係がない
・勤務中にお菓子が食べれる
・褒められる、そして怒られない
・定時で帰れる
・社員さんがyoutubeで音楽聞いてる
・作業が捗る
これらの内容に対して、寄せられたリプライの中にホワイト企業ではないと言うものがあった。
寄せられたリプライの内容
・ホワイト企業というよりだらしない企業
・ホワイト=都合のいい会社。それで経営できてるならすごい
・仕事なめてるだろ
・甘え
などなど、せっかくのポジティブな発言に対して、それで仕事になるわけがないとしたネガティヴ的な意見が寄せられた。
投稿者はこれに対してブラック企業で勤務した時の事も発言していて、その内容は確かに無理難題を押し付けているなと感じるものだった。
職種によって違ってくる
これらの事に対して、そう言うのは職種によるとした中立的な立場で意見する声もあった。
たしかに製造業など工場で仕事をしている人にとっては座って作業出来るはずがないだろうし、接客業でお菓子を口に入れながら働くのは失礼だろうと思う。
全部やっているところがホワイト企業なのかと言う問題になれば、たしかにだらしないと言う見方もあるが、自然災害等の人の力ではどうしようもないところでも働くことを強要するのはどうなのだろうかと私は思う。
そんな甘さでは経営できない?
私が疑問を抱いたのは、そんな甘さでは経営できないとした言葉だ。
他にもそんな会社すぐに潰れるなどの苦言もあった訳だが、そんな甘さで経営が成り立たないとする根拠はどこから来るものなのだろうか?
経営に関して正解というのは私はないと思っているし、経営者のブログなんかを見ていても0か1しかない世界で働き方一つをとって相応しくないと批判する姿勢はあまりにもネガティヴだ。
私も経営者の人に話を聞く機会があるが、今の経営者の考え方は会社の方針と働いている人の方針をすり合わせる事に苦労しているというのを感じる。
好き勝手が出来ると思ったら、ヒエラルキーの最下層にいる感じがすると言う言葉はよく聞く言葉だ。
キツイ働き方を強要する社会
日本の働き方は、辛い仕事を文句も言わずに黙々とこなす事こそ美徳があるとするところに問題があると私は考えている。
と言うのも、日本人は頑張ってしまう種族な訳で、休むことや遊ぶことを怠慢としている。
友達とディズニーランドに遊びに行ったのを知られると気まずくなってしまうと行ったことを隠してしまったり、有給休暇を休日に合わせて取るなど、ひどく抑圧された考えの中で日常を過ごしてしまっているのではないだろうか。
そうやって溜まったストレスが瞬間的な行動を取らせることになるのではないだろうか。
日本人はゆとりと言う言葉をひどく誤解して使っているのではないだろうか?
ゆとりとは幅を持たせることだが、教育になんにしろ日本人は詰めることが好きらしい。
休むことが悪と捉える習慣自体が昨今の労働問題のはずなのに、働き方一つとっても「それじゃあダメだ」と自分の価値観を押し付けてしまう。
そんなネガティヴな考え方を変えて行かなければブラック企業の問題には到底打ち勝てない。
日本人は今や労働弱者
オーストラリアの研究結果では、低賃金でよく働く外国人として日本人が挙げられている。
それだけ海外から見ても日本の働き方と言うのは異常なのだ。
日本人の「してあげよう」というサービス精神を否定するわけではないのだが、サービスというのは自発的に行われるからこそその人の優しさや心意気が見られるものだ。
ここではこう言うサービスをしたから業績が上がったのでみんなもするようにと言うのは、ただのマニュアルの踏襲でしかない。
だからこそサービスに対して不満が出てしまうのは仕方のないことなのだ。
逆に日本人は見返りも求めすぎる。
こちらがこれだけ尽くしたのだから、それ以上を期待するのは当然のこと。
他がやっている事は誰もがやって当然のこと。
そう言った感情が常に働いていると感じるのは私だけなのだろうか?
私がこれだけやっているからあなたもやりなさい
成長するためには学習が大きな意味を持つ。
学ぶと言うのは真似ると言う言葉が転じたものだが、誰かに強制されたものでは身につかない。
むしろ、やれやれと言われると人間はやらなくても良いだろうと勝手に決めつけてしまうようにできている。
あの人がこれだけやっているから、私も真似してこうして見ようと言う自発的な行動が人を成長させるのに、それを強要してしまっては育つものも育たない。
これはこう言う記事を書くときにはよく使っている事なのだが、日本人は非常に嫉妬深い。
それも上に対する対抗心ではなく、下に対する嫉妬心だ。
この嫉妬心が、冒頭のツイートに対する言葉になっているのだろうと思う。
単純な話で、自分たちは残業をしているのに、定時で帰る人たちが羨ましく、自分たちが定時で上がるのではなくそう言う人たちにも残業を強制する。
これがブラック企業がなくならない理由ではないだろうか。
まとめ
嫉妬心は人間の持つ感情としては原初から存在する。
この嫉妬心をプラスの方向へと変換させられれば、人はもっと成長できる。
海外の働き方を参考にしてみれば、働いていない時間が長くても稼ぎの大きい人は沢山いる。
そこに嫉妬するからこそ、どう言った働き方をしているのだろうと研究し嫉妬すれば、絶対に成長はできるはずだ。
個々の成長なくして日本全体の経済的発展には至らない。
下に嫉妬して蹴落とすのではなく、上に嫉妬して掴み上がる。
一つのツイートから私が辿りついた結論はそこだ。
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