経済系のニュースを読んでいて思ったことなのだが、日本の物価は実はそこまで高くはないのではないだろうか?
消費者としての立場から言わせてもらうと、物価は高騰していると言わざるを得ないのだが、経済ニュースに「牛丼の価格は安すぎる」と言う見出しが乗ったことがあった。
記事の中では「日本の牛丼を他国で展開すれば1杯1000円はくだらない。ワンコインで牛丼が食べられるのは日本だけだ」と言うのだ。
早い安い美味いの代名詞
牛丼と言えば、早い安い美味いの代名詞。
量もしっかりとあり、企業ごとに牛丼以外のバリエーションもある。
最近は少し値上がりをしたが、それでも500円台をキープしている。
消費者からしてみれば、今までワンコインで食べれていた牛丼が高くなったと感じる人が多いだろうが、ハンバーガーは1セットで700円ほどになるものが多い。
ハンバーガーは、以前は牛丼並に低価格のイメージがあったが、そう言うイメージは最早ない。
こうしたところからも、日本の物価はそれほど高いわけではないのではないだろうかと思えてくる。
もしも物価が高くないのなら安いのは給料
もし物価が高くないとするのであれば、給料が安すぎるのだ。
給料自体が低すぎると言われているのはもはや当たり前のことのように思うだろうが、ここ最近は特に酷い言われようだ。
日本でもよく聞く外国人労働者だが、多く雇用するのには人件費が安いからだと言う。
だが、先進国の間では低賃金でよく働く労働者として日本人も上がっているほどである。
安く使っていると思っていた側が、今や安く使われる側になっているのは不愉快ではないだろうか?
各国の状況としてはどうなのだろうか?
日本以外の国の賃金はどうなっているのか調べてみた。
そこで分かったのが最低賃金はどこの国ともほとんど相違かなかった。
むしろ日本はランキングの中では10位以内に入りそうな部類である。
しかしこれは最低賃金を定めている国での話であって法的賃金を定めていないスイスなどの北欧諸国は最低賃金を定めていないのだ。
だからと言って収入が低いかと言うとそんな事はなく、平均して高い最低賃金の推移をたどっているようだ。
日本の労働時間は世界的にみて長いのか?
世界と比べても最低賃金が低いわけではない日本がなぜ安い労働力だと言われるのか…。
それは労働時間の違いだとおもうのだが…。
平均してみると日本の労働時間は世界の平均的な年間1795時間になっている。この数字だけで見てみると日本の労働時間は昨今のニュースで言われているほど悪くはないのかもしれないのだが、この時間数には残業時間は含まれていないとされている。
もしも残業時間を含めると年間で2000時間を超えると言われている。
ちなみに時間数が一番多いのはメキシコで2237時間と言われています。
2000時間を超えるということは、ワーストに躍り出ても仕方のないような指標なのですが、もしかしたら他の先進国も残業時間を含めないで出しているところもあるかもしれないので、あまりあてには出来ない。
また私は日本の悪しき習慣である過剰なサービスも問題の一つであると考えている。
日本人はサービス精神が旺盛でそれ自体はいい事なのだが、それを他の人にも求める傾向がある。
他ではこれくらいやってくれるから当たり前のことなんでしょうと思ってしまいがちなわけだ。
だが海外からしてみれば、そういったサービスはペイに含まれていない訳で…
善意を義務化するような習慣があるからこそ、余計な仕事が増えてしまうと言うスパイラルもあると思う。
まとめ
結局のところ、日本が先進国的にみて経済的に遅れているのは言うまでもない。と言うか、色々と遅れすぎていると思うのだ。
働き方改革もそうなのだが、生産性の向上や無駄な労働を省く考え方をして行かないと先には進めない。
先ずは物価の上昇を抑え、値下げをして行く。
そのうえで労働時間の短縮と賃金の上昇を図って行く。
当たり前のようでそれが出来ていないからこそ、今のような問題が噴出しているのではないだろうか…。
一人一人がもっともっと考えなければ絶対に立ち行かない問題だと言えると思うね。
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