神奈川県座間市で10月30日にアパートの1室からクーラーボックスに入れられた2つの頭部が発見された事件は捜査が進むにつれて合計9人もの連続殺人となった。
犯人である白石隆浩はツイッターで自殺願望をもつ女性にコンタクトをとり、自室に呼び出しては殺害。遺体を解体していた。
近隣の住民によれば8月頃から異臭がしていたり、常に換気扇が回っている状態だったという。
事件の発覚は被害者の女性の兄が連絡の取れなくなった妹を探した事で発覚した。
被害者は9人。男1人と女8人。
事件の被害者となったのは男性1人と女性8人。
最初に殺害されたのがカップルであり、白石は最初に女性を殺害し事件が発覚するのを恐れて男性も殺害したと供述している。
その後はツイッターで自殺願望のある女性にコンタクトを取っては呼び出しては殺害していた。
その際に性的暴行なども加えていたと供述している。
日本での連続殺人記録を更新。
日本の犯罪史において9件の連続殺人事件というのはほかに例を見ない事件である。
今までの連続殺人では被害者が8人が最高である。
その事件は大久保清殺人事件と勝田清隆殺人事件とおせんころがし殺人事件である。
また、2ヶ月で9人という殺人のペースは先に挙げた大久保清と並ぶ速さである。
死者数では、津山事件や相模原障害者施設襲撃事件が日本史に残る大量殺人である。
本当に1人の犯行なのか?
疑問が残るのは本当に1人の犯行なのかという点である。
1週間に1人のペースで殺人を犯しながら、さらにはその遺体も解体もしていたわけだが、現場となったアパートの間取りは狭く、解体場所とされる風呂場もユニットバスになっているため何か作業をするとしてもかなり苦労しそうな環境である。
またクーラーボックスを運び込む白石と他に2人の人影を見たという目撃情報もある。
別の場所で解体して、部屋の中に運び込んだのではないかとも思えるのだが、真偽は分からない。
また付随するように陰謀説も囁かれている。
被害者の内臓が見つからなかったために臓器売買に出されたのではないかと言うのだ。
さすがにそこまで飛躍するとは思えないが、あの狭いスペースで1週間に1人の人間を殺害しえるのかと言うのがこう言った説への一つの疑惑になるのだろう。
情報リテラシーの低さを再警告
日本人はインターネットに明るい人というのは少ない。ほとんどの人が利用しているにも関わらず、その危うさに気付いていないのが現状だろう。
インターネットで気の合う人を見つける事自体は悪いこととは思わないし、私だって何度も経験がある。
しかしながら、最近ではインターネットでの出会いは犯罪に自らを投じることに相違いないと思っている私がいる。
出会い厨という言葉が流行ったのは約8年ほど前の事で、女性との関係を持つことだけを目的としてターゲットにアタックをかける人の事を指していた。
最近ではネットストーカーと言う言葉をよく耳にする。ストーカーだけではなく詐欺やマルチ商法など挙げ列ねればキリがない。
中でも情報リテラシーという言葉を知っている人はほとんど居ないと言っていいだろう。
個人・法人に関わる情報を意識すると言う意味で使われるのだが、気をつけている人はどの程度いるだろうか?
個人情報と言うのは本当に些細なものにまで気を配らなければならない。
写真の位置情報を削除したからと言って、周りに特徴的なものが写り込んでいれば特定は容易だ。
ただの写真と思っていても情報というのはそこかしこにあるものだ。
ネットのオフ会は悪い事ではないとは思うけれども、絶対に1対1で会ってはいけないというのが鉄則だ。
会う場所もなるべく人通りの多いところを選ぶ。
多くの人がインターネットを無垢に扱っているが、向こう側には必ず相手がいる。その相手がどんな人間かは正直分からない。
何の警戒も無しに出会ってしまった。その結果最悪の結末になったのが今回の事件と言ってもいいだろう。
まとめ
正直なところを言えば、現代日本で連続殺人が可能だと思っていなかった。
出来たとしてもせいぜい3人くらいまで。
日本の警察は海外の警察と比べれば実に優秀だ。
だからこそ、9人と言う人数に驚きを隠せない。
何にしても、白石の死刑は免れないのではないだろうと思う。
精神鑑定で…と言う可能性もなくはないが、思うに正気の上でやっている事だろうと思う。
そうでなければ、証拠隠滅の為に解体などしない。
白石の事件をきっかけに再度インターネットに潜む危険性を再確認する。そんな事件だと思う。
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