Fate/Zeroで登場した一番興味じみたこのキャラクター
真名は「ジル・ド・レイ」と言いますが、もう色々と救いようが無かったりするんですよね…。
と言うか、すごく純粋な人だったのです。
まぁ、画像は多少悪意がありますけどね(;´∀`)
フランス100年戦争を戦い抜いた英雄
脚色されていない肖像画はこんな感じで、結構なイケメン。
本名はジル・ド・モンモランシ=ラヴァルと言って、「レイ」の部分は領主としての名前です。
元々フランスの男爵だったわけですが、当時フランスはイギリスと大戦争の真っ最中。
そんな時、フランスには救国の英雄が出現します。
ジャンヌ・ダルクです。
もともとジルはジャンヌ・ダルクの監視役として派兵されたのですが
ともに過ごしていくうちに恋心を抱くようになっていきました。
ジャンヌとともに目覚ましい活躍をし、ついにはフランスに勝利をもたらしたジルは
フランスから元帥という地位を授かるまでになり、戦後は領主として生活をしていました。
ジャンヌ・ダルク死亡
フランスは戦争に勝てたにも関わらず、ジャンヌ・ダルクの台頭を恐れ
ジャンヌ・ダルクは魔女であるとして処刑してしまいます。
いわゆる魔女裁判ってやつですね。
”https://www.rino-iroiro.top/2017/06/14/我が嫁!我が神「ジャンヌダルク」/″
ジャンヌが捕らえられている時から、ジル・ド・レイは度々救出のために奔走します。
イングランドに捕縛されたジャンヌの救出を試みルーアンを攻撃したり、
1431年に関係が悪化したジャン5世とシャルル7世の仲立ちを祖父と一緒に行うなど…
しかし、どれも功を奏せず、ジャンヌ・ダルクは処刑されてしました。
錬金術と悪魔崇拝
約20億円もの財産があったジル・ド・レイですが、
ジャンヌ救出と、その後のジャンヌとの思い出を思い出すためにそれを使いきって
最後には借金までしてしまいます。
そして、ジル・ド・レイが頼ったのが錬金術です。
しかし、錬金術は失敗の連続で、成功とは程遠い結果になってしまいます。
そんなジルに対して、フランソワ・プレラティという人物が、悪魔崇拝をすれば錬金術は成功すると持ちかけます。
藁にもすがる思いのジルは言われるがまま悪魔崇拝に傾倒していきます。
少年の心臓を捧げよ
錬金術の成功と、ジャンヌ復活を切望したジルは
悪魔にその望みを託すことにします。
そして、悪魔を召喚するための方法として教えられたのが
少年の心臓を差し出すことです。
ジルは狂ったように少年を誘拐しては、その四肢を切断し心臓を取り出す
まさにジル自身が悪魔になったような所業を繰り返します。
その時、ジルは錬金術の成功よりは
少年の悲鳴や苦痛に対して性的興奮を抱いていたとされます。
ジルの犠牲者となった少年の数は150人から1500人とも言われていますが
多分、4桁は行ってません。
これはジルの領地を奪おうとする政治的な働きがあり、誇張された表現と言われています。
そもそも、晩年にはすでに噂が立っていたため、ジルは誘拐を自重しています。
逮捕から火刑
散々に少年をいたぶってきたジル・ド・レイですがついに拘束されます。
所領を巡る争いから聖職者を拉致・監禁したことから、告発され捕らえられることになるのですが
実はこれは所領を狙った為政者の目論見通りだったのです…(;´∀`)
ジル・ド・レイ踊らされすぎ
逮捕後、彼はいままでに自分が犯してきたことを国民の前で謝罪。
フランス戦争の英雄ということもあって、彼は火あぶりではなく絞首刑にされ
遺体が火刑に処されることになりました。
この時、多くの民衆が祈りを捧げたといわれています。
腐っても英雄って言うことですかね…。
死後、童話のモデルに
彼の死後、彼は童話の中で復活します。
「青髭」という童話で、
領主に見初められた女性が、決して入ってはいけないという部屋の鍵を渡され
その中を見てみると、大量の死体があり
領主は殺人鬼だったという童話です。
まぁ、妻となった女性はすんでのところで助かり
その領主の財産を得て幸せに暮らしたという後日談もあるのです。
って言うか、童話じゃなくて実話じゃね?!
フランスの為政者はまんまとジルの所領を取ることが出来たんですからね!!!
まとめ
彼は単純に純粋すぎたんですよね
悪魔崇拝も人に言われまんまとやってしまい
為政者の策略にもまんまとハマってしまうし…
もうちょっと人を疑うということを覚えたほうが良かったのかもしれない。
まぁ、そんな彼だからこそジャンヌ・ダルクに惹かれていったのかもしれません。
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