ツイッターでチラッと流したんだけども、
コンビニ店員に恵方巻きのノルマを課して、
余ったら店員に買い取らせるって言うのが問題視されているみたい。
売れると思って大量発注したものの、結局売れなくて赤食うパターンみたいな感じなんだろうか。
私もコンビニでアルバイトをしていた時期があるんだけど、
基本的にノルマなんかなかった。
オーナーや店長からは、
「なるべく聞いて注文取ってね」なんて言われていたけど、
それは店舗側としては当然のことだろう。
それに、いい店には店員自ら貢献したくなるもので、
親に恵方巻きをどうするか聞いて、いると言われれば
「すいません。うちも恵方巻き予約していいですか?」
と恵方巻きを注文した。
むしろオーナーなんかは
「本当に自分で食べる分なんだな?」
って言う念のおしようだった。
「もちろんです!」なんて返事だけは強く返したが、
本当に欲しているのはうちの家族で、本人はどうでもよかったりする…。
私のコンビニのオーナーは、多分どこを探してもいないくらいにいいオーナーだ。
身長180センチで、色黒で、マイクタイソンみたいな顔つきをしているが、
店員のことやお客さんのことを第一に考えている。
ある時台風が直撃で、電車は遅れ、風も強く吹いていた時だった。
私は学校の帰りにバイトをしていたため、電車が遅れる旨をコンビニに電話した。
「電車が台風で遅れていて、すこし遅れるかと思います」
「そうか。りのくん、君ここまで何でくる?」
「自転車です」
「せやったら、危ないから今日は来んでもいいよ。お客さんも少ないし」
「分かりました。じゃあお言葉に甘えさせてもらいます」
「うん、気ぃつけて帰ってください。明日からまたよろしく!」
これだ。
これこそオーナーの鏡とも言える対応だ。
もちろん、入客数が少ないので売り上げも少なくなるから
人件費を削減する目的もあるだろうけども、まず店員への心遣いがあるところだ。
「明日からまたよろしくね」と言われるだけでも、モチベーションが変わってくる。
モチベーションが下がればそれだけお店の売り上げも減る。
やる気がなくなりどんどん辞めていき、店が回らなくなっていく。
レジの遅いコンビニに人が来るはずもなく、次は別のコンビニを使おうと客がさる。
ノルマなんか与えてしまったら、それこそ店員のモチベーションはつるべ落としだ。
むしろ、売らなければと言う思いが先行して、接客が疎かになってしまうのは明白だ。
うちのコンビニは比較的常連さんが多かったので、
「今年の恵方巻きはどうしますか?
よかったらうちでも取り扱ってるんでいつでもお声がけ下さい。
チラシ入れといてもいいですか?」
と声かけしやすい環境があるけれども、
初対面のコンビニ店員にこんな事を聞かれると、遠慮しますは確定的に明らか。
もっとも、こんな営業方法を教えてくれてくれるようなコンビニなのかと言うのも疑問なわけだが…。
私は店員こそがお店にとって一番の常連客であると考えている。
それは私が働いていたコンビニオーナーが居てくれたからこその考え方で、
店員のことを蔑ろにするオーナーは客のことも蔑ろにしていると言っても過言ではない。
オーナーにとって、店員は働いてくれる駒ではなく一番の顧客なのだ。
だからこそ、オーナーはお客様第一の前に店員第一の考え方をしなければならない。
最前線でお客様の声を聞いているのは店員だからだ。
店員の声を聞くことは、お客様の声を聞くことだと思って欲しい。
それと、コンビニの発注数はオーナーが決めて居て、
本部からこれだけお願いしますと言われているわけではない。
もしも、ノルマを課してまで売ろうとするオーナーが居るのなら、
先見の目がない無能なオーナーだと言ってしまっていいだろう。
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