電車に乗っている時のこと
小さいながらも防犯ブザーのベル音がしたので、
自然とそちらに注意を向けた。
そこに居たのは、小学3〜4年生くらいの男子児童だ。
なんの事はない
きっと、誤ってピンが抜けてしまったんだろう
そう思って、スマホに目を落とした。
だが、ほんの数分も経たないうちにまた防犯ブザーのベル音が鳴り響く。
男の子は笑っていた。
まずもって非常に不愉快極まりない。
電車の中での騒音は私の嫌いなものの一つである。
携帯電話で通話している外国人を見ると、
どうやって「ここは通話禁止ですよ」と言えばいいのかを思案してしまう。
それよりもうるさい防犯ブザーのベル音を
何回も電車の中で響かせるなど、言語道断だ。
そもそも防犯ブザーと言うのは非常を知らせるためのもので、
気軽に鳴らしていいものではない。
そうでなければ、人々の関心が薄れてしまい、本当に必要な時に遅れてしまうからだ。
防犯ブザーが支給されだしたのが
いつからなのかは定かじゃないが、
私が小学生の時にも支給されていた。
そして魔女と恐れられていた担任様から
「絶対に普通の時に鳴らすな!返事!」
と口を酸っぱくして言われたものだ。
間違って…と言うか、
ほぼほぼ故意的なワケだが目の前で防犯ブザーが鳴ったりしたら、
その生徒は即座に生徒指導室へ引っ張っていかれていた。
昔話はさて置いても、近頃の学校ではこの辺の危機意識を
キチンと教育しているのだろうか?と不安を覚えずには居られなかった。
今の環境というのは子供にとって危険だと言わざるを得ない。
地域交流が疎かになりつつある都会においては、
常にレッドラインと言ってもいいくらいに地雷がばら撒かれている。
どういう時に鳴らすのか?
普段をどのように過ごさなければならないのか?
こういった物の扱い方一つを取っても、親や教育者の品格が問われて来る。
無論全てを誰かのせいにする事は出来ないが、
その子が間違ってしまった時に叱ってやれるのは誰なのか
地域交流の希薄さが大きな問題になりつつ今だからこそ、
個人で個人を守れるように育ててやらなければならないのではないだろうか。
犯罪に巻き込まれてからでは遅いというのは方便だと私は思う。
どう頑張ったって巻き込まれる時は巻き込まれる。
その状況下でいかにして自身を守るのかが、課題だろうと思うのだ。
だからこそ、防犯ブザーを軽々しく扱ってはいけない。
子供を守りたいのであれば、小物の扱い方一つを取っても正しい扱い方を教えてやらねばならない。
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