名探偵コナンの中で、コナン君誕生のきっかけになったアポトキシン4869(以下APTX4869)
このAPTXは、人間の体に入ると、アポトーシス反応を強制的に起こさせ、骨までを残さずに溶かしてしまう劇薬。
しかしながら、アポトーシスとは、多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、
管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死ということで、「細胞を常に健康な状態にあるために」という部分が非常に重要。
そのため、コナンの中では、若返りの薬や不老不死の薬と言われている。
このアポトーシスを、もしも不老不死の薬とするには、人間の体が、極限状態にまでなっても死ぬことのないからだ。
つまり、細胞が再生し続ける薬が必要不可欠なのだ。
なぜなら、そうでなければカラダのすべての細胞が、自殺していくために、骨が溶けるくらいまでの発熱をして死んでしまう。
新一くんやシェリーがそれに耐えられたのは、若かったからだとは考えられないだろうか。
<なぜ小学生になったか>
ご存じない方も居るだろうが、我々人間の細胞というのは常に死と再生を繰り返している。
その最たるものが、角質だったりするんだけれども。
この細胞の破壊と分裂は、若いほうが活発に起こる。
もちろん、それは成長のためにも行われていて、いうなれば人間は常に成長している。
しかしながら、それがピークを迎え、あとは細胞が死んでいくだけになってしまう。→これが老いだ。
老いというのは、大体40代くらいから始まっているし、早ければ30代でも始まるくらいに、細胞の再生力というのは脆い。
しかしながら、その再生力が強くピーク時である18〜20代前半であるならば、APTX4869によって全ての細胞が一時的に自殺のプログラムを組まれてしまったとしても、その後に生成される組織にはプログラムには自殺の命令が行き届かない。
そのために小学生になってしまった と考えられる。
<黒幕の正体>
黒の組織のボスの目的が、もしも不老不死であるのであれば、この薬はもはや完成品と言わざるをえない。
もしも、ピーク時にこの薬を服用すれば、組織の細胞が再生する段階から若返ることが出来る。
だとしたら、ボスの正体は、若い年代であるか、ピーク時の年代であるのではないか。
しかしながら、細胞にも限界はある。
いくら、細胞が再生を繰り返しても、限界として、一定の期間が来てしまえば、細胞は再生を終えてしまうのではなかろうか。
<プログラムとしての不老不死>
肉体には限界がある。
ともすれば、肉体のないところで、意識だけを保っているのも一つの不老不死の形であるだろう。
ジンとウォッカが回収した板倉卓のプログラムというのは、仮想現実。つまりはインターネット空間やバーチャル空間で、ボスの意識を保つためのものであるのではないかと想像できる。
<ヴェルモットの正体>
安室透が知っているヴェルモットの秘密 と言うのは、実はボスの母親なのではないかと私は考えた。
ヴェルモット=シャロン・ビンヤードの歳ならば、子供が居てもおかしくはない。
ヴェルモットがシャロンなのかクリスなのかの判断は未だに謎だが、どちらにしても子供の存在は否定できるものではないだろう。
<APTX4869の真の目的>
ここで話を戻そうと思う。
もともと、APTX4869は強制的に、アポトーシスを促す薬である。
このアポトーシスの対義語として存在するのが、「ネクローシス」
いわゆる「壊死」である。
ネクローシスは、何らかの原因で細胞が死んでいき、その結果他細胞も巻き込んで崩壊を起こしてしまう現象だ。
APTX4869は、それの特効薬だと考えることは出来ないだろうか。
ボスが何らかの壊死を伴う病だったとしたら、APTX4869は特効薬足りうる代物だと思う。
このことを考えるのであれば、灰原の「そんな魅力的なものじゃない」という発言も意味を持ってくるのではないか。
ヴェルモットの「愚かな研究」というのも、そこまでして延命することに意味があるのだろうかという問いかけにも見えてくるのではないだろうか。
まとめ
この推測は、私がアポトーシスをひょんなことから検索して、対義語としてのネクローシスを見つけたからである。
以前、ボスの正体は謎に包まれているし、青山剛昌は続きを書いてくれないし。
本当に気になる所。
ぶっちゃけ、スパイラルを参考にしていて、ボスの正体が工藤新一だったと言われても、なんだやっぱりか と思ってしまうくらいには、最終確認がしたいだけの存在になっている。
ボスの存在可哀想…w
他、考察についてはこちらを確認して欲しい。
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