ホラー映画を見ていると今の作品よりも昔の作品のほうが怖い
そう思ってしまう原因とはなんなのか…。
これにはいろいろな要因があると思うのですが
時代の進歩と退化の話にもなりますねぇ…
決定的に違う2つの要素
まず、今の作品と昔の作品で決定的に違うものが2つあるのです。
一つは、映像の綺麗さです。
どんなにいい作品でも、幽霊がくっきり見えるというのは
それこそ存在感を強く発揮します。
視聴者は、見えないものに対して怯える主人公に感情移入するのに
その見えないモノが確実に見えてしまっては白けてしまいます。
だから、ちょっと見えにくいくらいがちょうどいいのです。
もう1つは情報料です。
すでに似たような作品が多くあると
視聴者はすでに知っている話を何回も聞かされるわけです。
同じ話を何回もされるほど、退屈な話もありませんからね…
そのため、視聴者が見たことをないものを提供する必要があるわけです。
幽霊が怖いものという概念が浸透しすぎている
幽霊って怖いですよね。
そういう思い込みは確かに恐怖感を煽るものなんですけど
その幽霊の姿ってどんなモノを想像するでしょうか?
白い服を着ていて
髪は長くて
目は黒目が大きく
口を大きく開けて奇声を発している。
たいがいがこういうものではないでしょうか。
私が、知っている話で一番多いのが白い服です。
次に赤い服ですが…
これは死者がきる最後の服が白い着物だからという思い込みがあるからでしょう。
次いで赤い服が多いのは、血液=恐ろしい物 という所があるからだと思います。
逆に、オレンジ色とかライムグリーン色とか
そういったポップな色を着た幽霊の話って聞いたことないんですよねw
つまりイメージが固定化されているため
またこのパターンかという固定概念が恐怖を薄くさせてしまっているのです。
結末が読めてしまう
どんな話も結局のところオチがつかない
それはホラーのセオリーではあるんですけども
どうせこういう結末になるだろうな と予想がついてしまうのです。
その予想をいかに裏切るのか?
例えば、リング
これの結末は、幽霊などよりも人間の悪意のほうが怖い
と言うもので、締めくくられます。
これは、見ている人間が貞子という存在に注目すればするほど
恐ろしく感じるはずです。
次にシャッター
この映画は、日本には無関係のはずのアメリカ新婚夫婦が幽霊に襲われます。
感のいい人だったらある程度の予想はできますが
何故?と先入観を持つことなく見ることができます。
これらのように、ただ幽霊が怖いものだけではなく
ストーリーやキャラクターにも恐怖を持たせないと行けないのです。
まとめ
新しいホラーはどこかで似たようなストーリーをなぞったものが多く
リメイクばっかりです。
呪怨にしても、淡々と日常に迫る恐怖だったものが
完全に家にとらわれてしまっている。
シリーズが進んでしまったために仕方ないとは思いますが
もっと古典的でもいいのかもしれません。
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