生物解説:益虫の代表「カイコガ」

日常
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虫の中で益虫の代表格といえば「カイコガ」です。

カイコガ

 

この虫は商用利用・食用・医療などなど
使えないことがないくらいに有能な虫です。

 

 

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カイコガの利用

カイコガを利用していたのは、ここ最近の話しではなく
5000年前から利用されています。

 

その中でも一番有名なのが「糸」です。

 

カイコガが繭になった際に出す糸は
非常に強力で、天然の絹糸になります。

また食用としても利用され、豊富なタンパク質を備えていて
宇宙での利用も研究されています。

 

また薬としても使われ
冬虫夏草を育てるための苗床に利用されたりもしています。

 

 

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自然では生きられない完全に家畜化された虫

これだけ有能なカイコガですが、自然には生息しておりません。

完全に家畜化された生物とされ、自然に放してもその場から動かず
多くは他の生物に捕食されたり、枝から落ちたりなどして死んでしまいます。

 

成虫になってもほとんどが退化しており
飛ぶことはおろか、口もないので餌の摂取もできません。

成虫は、交尾後に500個ほどの卵を産み
約10日で死んでしまいます。

 

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古事記にも残るカイコの伝説

古事記では、その昔スサノオノミコトが食物神であるオオゲツヒメを訪ね
オオゲツヒメは鼻や目や口や尻などから様々な食物をだして、スサノオノミコトをもてなします。

しかし、下品なモノを振る舞われ、バカにされたとスサノオノミコトは激昂
オオゲツヒメを殺してしまいます。

すると、オオゲツヒメの死体から頭に、目に稲、耳に粟、鼻に小豆、陰部に麦、尻に大豆が生まれたというのです。

 

このことからも、カイコガは日本の古い段階でも食用として使われていたのが伺えます。

 

 

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まとめ

今でもカイコガは人間の役に立っています。
しかし、最近ではカイコを飼う農家が少なくなっており
減少の懸念があるとされています。

一度に取れる絹の量も少ないので
多くの蚕を飼育できる環境づくりが必要です。

 

 

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